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CASE 02 桜
想いを伝える
ひとりの男性がはじめた桜の植樹。想いは88色の折り紙を手にした人たちによって受け継がれ、花開く。ある活動と想いを伝えるためにデザインができること。
制作
栃尾 真衣(ショップ)
横山 道雄(グラフィック)
小豆島霊場 八十八桜の会について
今から20年ほど前、ある高校教師が小豆島を「桜遍路の島」にすることを発願し、小豆島八十八箇所霊場に各一種類の桜を単独で植樹しはじめた。しかし、その教師は88種類の桜の植樹を完了させる前に病のため亡くなった。他界後、その想いを引き継ごうと有志が集い、霊場会とともに「小豆島霊場八十八桜の会」を設立し、植樹された桜の追跡調査を開始。その結果、現存する桜はわずか50余種に過ぎないことが判明した。施肥や害虫駆除などの賢明な努力にも関わらず、その後も枯死してしまう品種もあった。会は現在休止状態だが、その後もメンバーひとりが続けた地道な調査により、現在は49種類の桜の存在が確認されている。2012年には霊場会が中心となって一緒に調査をしていたメンバーとともに桜の品種名を紹介するプレートの設置や桜を巡るツアーを開催するなど、活動を再開。教師の願いでもあった「88種類すべての桜が揃って開花する日」がくることを信じ、その願いは活動を続けるメンバーたちの情熱とともに、今も受け継がれている。
小豆島にある霊場の分布図
各霊場 桜の品種と特徴
小豆島八十八箇所霊場周辺に植樹された桜の品種リスト。数字は札所番号。
各霊場 桜の品種と特徴
各霊場 桜の品種と特徴
各霊場 桜の品種と特徴
各霊場 桜の品種と特徴
小豆島八十八箇所霊場の88品種桜
資料等を参考に88品種それぞれの桜の色を抽出し出力。桜の花びら型に切り抜きケースに入れて展示した。
小豆島八十八箇所霊場の88品種桜
色から折り紙へ、折り紙から繋がりへ
桜を身近に感じてもらうための方法として、会場には来場者が折り紙の桜をつくる体験ブースを設置した。
88折り紙
植樹された88箇所の桜が満開になるという物語を実現させる、88品種88色の折り紙。
88折り紙
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