CASE 04 漂着物
視点を変える
海辺に流れ着いたものたち。これは何かの道具の一部だろうか。これは何かに使えるかもしれない。漂着物が与えてくれたもうひとつの視点からいろんな仮説を立て、生活や文化を推理していく。
制作
松井貴(プロダクト)
ソウゾウを掻き立てたらた漂着物を集める
小豆島へたどりついたカタチ。潮流や海流、雨や風など自然の作用をうけながら時間と共に今のすがたへとたどりついたカタチ。 無作為から生まれるカタチは目に見えない独特な魅力を纏っている。旅をしたかたち。記憶のかたち。 小豆島の海岸を歩きソウゾウを掻き立てられたカタチを集めた。
小豆島の浜辺へたどり着いたこれらの漂着物たち。どこから来て、どんな時間を過ごして、なぜこのようなカタチになったのだろう。旅をしたかたち。記憶のかたち。小豆島をかたちづくる欠片たち。小さなカタチ(漂着物)から、小豆島をかたちづくるものごとを想像(想像)してみる。
小豆島の浜辺で出会ったカタチ(漂着物 / 貝、石、木片、陶片、ロープ、一円玉など)。普段なら見過ごしてしまいそうな、小豆島へたどりついた小さなカタチ。 潮流や海流、雨や風など自然の作用をうけながら時間と共に今のすがたへとたどりついたカタチは、無作為から生まれる目には見えない独特な魅力を纏っている。景色のなかに姿を消すように溶け込んだカタチたちは、私たちが経験しなかった時間の流れやそこに居ない人たちの生活や息づかいを、佇まいから伝えてくれる。海と人との関係そのものが小豆島だと思っていたが、これらのカタチもまた小豆島をかたちづくっている大切な要素だと言える。春は、小豆島へたどりついたソウゾウを掻き立てられたカタチを集めてその姿をみせた。夏にはその小さなカタチから、小豆島をかたちづくるものごとを想像(創造)してみた。秋は、旅をしたカタチから感じて想像したことを「記憶のかたち」としてカタチにした。このかたちを通して美しい海や島と人の繋がりを感じ、そしていろんな小豆島を想像(創造)してもらえたらと思う。